ローンで借りられる金額と払える金額は異なる!平均借り入れ額と返済額は?
マイホームの購入を検討して貯金をするも多いでしょう。しかし住宅ローンの審査で落ちてしまう話を聞くとどのくらいの借り入れなのか、返済はどのようになるのか気になりますよね。とくにお金の話は身内にもしにくいものです。今回は住宅ローンの借入額の違いと返済額そして住宅ローン計画の立て方をご紹介します。記事が参考になれば幸いです。
借り入れ額はどうやって決めるの?
住宅ローンで借りられる金額を決める際には、金融機関が定める5つの指標をもとにします。借入金額の決まるポイントを押さえていきましょう。
返済負担率
返済負担率は年収に対してどのくらい占めているか、という年間の返済額の割合です。返済率が低いと安定した支払いが困難と判断されてしまいます。つまり、希望する借入金額から減額されたり、最悪の場合は審査に落ちたりする可能性があるでしょう。こちらで紹介している年収とは、手取りではなく額面のことを指します。
融資率
融資率とは購入する住宅の価格に対する、借り入れで賄う部分の割合のことです。頭金がある場合は頭金を引いた物件の価格で融資率を割り出します。住宅ローンの種類によって融資率が高く比例して金利も高くなるため、借入できる金額に影響を与えることになるでしょう。
借入限度額
借入限度額はあらかじめそれぞれの金融機関で限度額が定められており、財形住宅融資は4,000万円、フラット35は8,000万円、一般的な民間銀行の住宅ローンは1億円となっています。金融機関独自の額のため、高額の融資を希望する場合は限度額に注意する必要があるでしょう。
安定した返済が可能か
安定的に決められたローンの返済が続けられることも審査で重要です。確実な返済が可能と判断するために勤務先、年収、勤務年数などの確認が行われます。公務員や安定性のある職業や年収が多いと住宅ローン審査をスムーズに通過するでしょう。また自営業や業務委託などの職業の場合は、収入の安定性に欠けるため審査落ちもしくは減額される場合があるため事前に確認することがおすすめです。
担保価値
担保価値は購入予定の住宅の価値のことを指します。万が一返済の支払いが滞ってしまった場合を考慮して、物件に抵当権を設定するため事前確認をするのです。支払いが滞った際には物件を売却して債権を回収することを目的として、担保価値も指標としてポイントとなります。
平均借り入れ額と平均返済額
住宅ローンの借り入れは年収だけではなく、年齢も関わるため借り入れ額もさまざまです。また、生活費を考えて返済しやすい借り入れ金額がよいでしょう。平均的な借り入れ額と返済額の目安をお教えしましょう。
借り入れ額は1,600万円から
マイホーム購入の際には頭金を支払う人も多いです。頭金の金額を引いた額を借り入れていると平均借り入れ額も変わってきます。中古物件だと1,600万円から、新築や注文住宅になってくると2,000万円~3,300万円、1,000万円~1,500万円と差額は大きいですが、頭金によって賄われていると考えましょう。
借り入れ額が大きいと返済期間が長くなります。返済額を増やして期間を短くするか、借り入れ額を減らして審査に通りやすくもできる対策もあるでしょう。必ずしも頭金が必要ではないため、仲介業者に相談しながら進めていくことがおすすめです。
平均は10万円前後
返済期間は住宅ローンの種類や家庭経済によって違います。最短で1年~最大40年の商品が多いですが、選択する商品の金利変動で返済額は変わるでしょう。しかし住宅形態で金額や期間が変わることはなく、毎月の返済金額の平均は10万円前後になります。公務員や大企業に勤めているのであれば、ボーナスが安定しているでしょう。ボーナスを併用した返済もできますが、ボーナスがない場合は貯蓄をしながら繰り上げ返済を活用すると返済額や期間をグッと減らすことが可能です。
無理のない住宅ローン計画を立てよう
いつまでも安定した人生を送れるわけではないため、住宅ローンを希望する場合は無理のない計画を立てましょう。どのように気をつけて計画を立てていけばよいか、ポイントをご紹介します。
支障のない可能な額を考える
住宅ローンの借り入れ時には現在の支出状況の把握、子どもの教育費の増加、万が一の入院や失職のリスク、老後の資金などプランニングシート利用して把握するとよいでしょう。支出を把握したら、可能な購入額の物件を選ぶことが可能です。また決めた金額で借りられるか問い合わせることも、支障のない可能な額を見直すきっかけとなるでしょう。
シミュレーションの利用
ネットで検索すると細やかな条件を入力して借入可能額や返済金額、返済期間を算出してくれます。大まかではありますが、1つの目安となるため、プランニングもしやすいです。またシミュレーションの算出結果から、購入目安の住宅のピックアップもしてくれます。
まとめ
住宅ローンの借り入れ金額が決まる5つの指標から金額が決まりますが、返済可能額も合わせて考えられているため厳密に審査されるでしょう。職業によって借入可能額は変わりますが、返済の期間や金額も工夫することで変わってきます。具体的な金額を見ることでより無理のない住宅ローンの計画が立てられるでしょう。大きな買い物を失敗しないよう、できる限りの対策をすることをおすすめします。