分譲住宅の現地見学会では何をするの?チェックすべきポイントとは?
新築の分譲住宅一戸建ては建売住宅とも呼ばれています。土地と建物がセットになって販売されており、住宅は決められた間取りや仕様で建てられているのが特徴です。注文住宅と異なる点は、既に完成済みの物件を購入することです。今回はそんな分譲住宅の現地見学会について、何をするイベントか、チェックすべきポイントはどこか紹介します。
分譲住宅の現地見学会とは
一般的に建売住宅は注文住宅と比べて、購入しやすい価格設定になっているのが魅了のひとつです。
安さの理由はいくつかありますが代表的なものを挙げると、田畑や山林だった大きな土地を住みやすいようにインフラ整備したのち区画を分割して住宅を建てたり、建築資材・設備の大量仕入れでコストを削減したりすることで土地代や建物代を抑えられ、販売価格の安さを実現しています。
分譲住宅は安さだけでなく、購入前に完成済みの物件を見学できたり、物件によっては即入居可能だったりすることも魅力となっています。住宅のデザインにこだわりが少ない人、入居までの手間や期間を最小限にとどめたい人、住む家を購入前に実際に見たい人には適した住宅です。
分譲住宅の現地見学会は、既に完成済みの分譲住宅を実際に体験できる催しです。注文住宅用のモデルハウスと異なり、既に決まっている間取りや設備を確認する場なので、分譲住宅の購入を検討している場合は、参加必須の重要なイベントです。
分譲住宅の現地見学会に行くメリット
分譲住宅の現地見学会に行くメリットは複数あります。たとえば、リアルな暮らしをイメージしやすいことが挙げられます。家を持ちたいと思って情報誌やインターネットで情報収集しても、集められる情報には限界があります。
住宅という三次元の情報を、画像や文字といった平面に落とし込んでいるため、切り取った一部分しか見られないためです。そのため、見えない部分の情報は想像で補うことになり、場合によっては、思ってもみなかった理想と現実のギャップにつながってしまうこともあります。
現地見学会に参加すると、視覚はもちろん、手触りや歩き心地といった触感、住宅素材の匂い、空間の広がり、設備の使い心地、動線などを感じたり試したりできます。
住宅そのものだけではなく、住宅の周辺環境も把握できるので、実際に生活がスタートしてからの家族の過ごし方などを具体的に思い描けるので、住宅購入に「こんなはずではなかった」と後悔するリスクを減らせるメリットがあります。
家族で見学会に参加することで、それぞれが新居での暮らしを具体的にシミュレーションできるようになるので、マイホームの購入がより身近になることもメリットです。
また現地見学会場の営業担当者に質問できるのも、見学会のよいところです。導入設備の使い勝手やメンテナンスの方法、維持管理の費用、家の防音・防熱性能や防犯機能、住宅周辺の治安や利便性など、気になる部分を見極められます。
見学会のほかの参加者もチェックできるので、将来のご近所づきあいができそうかどうか、年齢層や家族構成、雰囲気などからジャッジできるのもメリットです。
現地見学会でチェックすべきポイント
現地見学会でチェックするべきポイントとして、生活動線・日当たりのよさ・収納スペースが第一に挙げられます。日当たりと収納スペースは実際に現地で見てみないと把握しにくい部分です。
とくに日当たりは、周辺環境にも影響を受けるため、周辺に高い建物がないか、将来的にマンションやビルが建設される可能性のある空き地や老朽化した建物がないか、チェックしておくとよいでしょう。
収納スペースは広さだけではなく、現在所有している家具を充分運び込めるかも確認が必要です。大型の家具を所持している場合は、あらかじめ自宅で寸法を測っておくと、現地に設置スペースがあるかどうか判断できます。
見学では住宅だけでなく、共同スペースや周辺環境も見ておくことをおすすめします。スーパーや学校、病院といった生活に必要な施設までのアクセスに加えて、周辺住民の雰囲気やゴミ捨て場の状況、最寄り駅までの道のりなど「実際に住んだら」の視線でなぞってみることが大切です。
現地見学会に参加する際には、カメラ・メジャー・方位磁石・筆記用具があると便利です(スマートフォンのカメラやメモ帳機能でも代用できます)。設備や間取り、高さといった数字の記録や、家具の配置や導入設備の型番などのメモに役立ちます。
また見学時に発生した疑問点やアイデアなども記録しておけます。方位磁石があれば、時間帯ごとの日当たりも確認できます。そのほかあると便利なアイテムはスリッパや靴下、手袋です。準備しておくことで、自分の手足を保護し、建物や設備を傷つけることも防げます。
まとめ
分譲住宅の現地見学会とは何か、チェックすべきポイントを紹介しました。分譲住宅の見学会では、既に完成している家を見学できます。見学会に参加することで、家の間取りや仕様、導入されている設備や内装・外観、周辺環境などを購入前に確認でき、住宅に関する不明点を営業マンに質問できることがメリットです。
見学会に参加するときは、すでに生活が開始した目線で、動線や日当たり、収納スペースなど、快適性を点検しましょう。住宅だけでなく、共用スペースや近隣住民の雰囲気、駅や病院、学校、スーパーなどの施設までの道のりなども事前に把握しておくことで、安心して暮らし始められるでしょう。