屋上庭園付きの分譲住宅を建てるメリット・デメリットを知ろう!
一戸建ての住宅を建てる際、屋上を作るか作らないかで迷うことがあります。最近では屋上を庭園として、楽しみの可能性を広げる使い方を考える方が増えてきています。今回は、そんな夢が膨らむ屋上庭園のメリット・デメリットを整理しました。これから新たに家を建てられる方、リフォームで屋上庭園を作ろうかとお考えの方は参考にしてください。
そもそも屋上庭園とは?
屋上庭園と聞くと、オフィスビルの屋上にある公園のような緑地のことを思い浮かべる方が多いでしょう。一戸建ての屋上庭園も基本は同じで、自宅の屋上が庭になっている状態をイメージすると理解しやすいのではないでしょうか。
最近では庭のように花壇を設置するだけでなく、住空間を拡げる目的で屋上を活用することを「屋上庭園」「ルーフバルコニー」と表現することが多くなりました。ざっくりいえば「おしゃれな屋上」といったところです。ウッドデッキや家庭菜園など、利用方法はさまざまです。
また「プライベートな空間が欲しいけど、間取りがギリギリで室内に作るのは難しい」「家族や友人を呼んでパーティーをしたいけど、リビングは狭いから集まれない」などの悩みを解決する方法としても、屋上庭園は人気です。こうした要望は広い土地があれば実現できるものの、土地の購入費用や固定資産税を考えると難しいもの。しかし屋上庭園なら、広い土地がなくても理想を形にできます。
屋上庭園付きの分譲住宅を建てるメリット
屋上庭園付きの分譲住宅を建てるメリットは、数多くあります。
子どもを安心して遊ばせられる
屋上はプライベートな空間なので、子どもを遊ばせる環境としても最適です。車や自転車と接触する心配がない自由な空間は、お子さんにも親にも安心を与えてくれます。騒ぎすぎて隣に迷惑をかけるようなことはNGですが、屋上庭園はお子さんにとっては開放感のあるスペースとなり、大人にとってはリフレッシュできる空間となるでしょう。
家庭菜園で季節を感じられる
また屋上向きの軽い土を使って菜園を作れば、季節の野菜の栽培から収穫までを楽しむこともできます。地上では周りの視線を気にすることもありますが、屋上では気にせずに済みますから、畑仕事で汚れてしまっても問題ありません。汚れたらすぐに洗濯し、お風呂に入ることも可能です。もちろん、凝った庭園にせず、芝を敷き詰めるだけでもよい休憩場所となるでしょう。
人目につかない休憩場所が作れる
最近ではリモートワークが増えていますが、運動不足が気になりませんか。ちょっとした休憩時間に屋上に出てストレッチや軽い運動をすれば、凝り固まった体をほぐすことができます。
植物を多く植えればエコになる
さらに屋上に緑を設置すると、下の部屋は日差しがあっても2〜4度室温が下がるとされているので、夏場の節電にもつながりますね。環境に優しく、快適な暮らしができるようになります。また、屋上を憩いのスペースとすることも可能です。
憩いの場所として活用できる
バーベキューをしたいからと郊外にでかけるのは気分転換になりますが、荷物や準備が必要となります。屋上なら何か足らなくなってもすぐに用意できますし、時間も有効に使えるようになります。移動の必要がないので、アルコールを飲むことも可能ですね。自宅にいながら外の雰囲気や開放感を味わい、すぐに眠ることができるのも屋上がある暮らしのメリットになります。
屋上庭園付きの分譲住宅を建てるデメリット
メリットが多い屋上庭園ですが、デメリットも理解した上で検討するようにしましょう。デメリットのひとつはコストです。屋上を作るには、最低でもプラス100万円程度が必要になります。リフォームの場合には屋根の撤去が必要となることから、新築で設置するときの倍の費用がかかります。費用をかけて屋上庭園を作っても使わなくなってしまってはもったいないことになってしまいますから、あらかじめどのように使いたいのかをしっかりとイメージしてから検討しましょう。
また排水溝にゴミが詰まるとたちまち、水が溜まってしまうため注意しましょう。屋上は屋外ですから、自分たちが出したゴミ以外も飛んでくることがあり、思ったよりもこまめな掃除が必要となります。屋上を管理する手間は一つの楽しみとしてとらえることもできるため、一概にデメリットとはいえませんが、想定しておくとよいでしょう。
さらに、冬場に雪の多いエリアでは、そもそも屋上を作るのに向いていません。屋上庭園として傾斜のないスペースを作ると、雪かきが大変になってしまいます。寒さの面でも、屋上を利用するのは難しいでしょう。
木造住宅には不向きとされていた屋上の設置ですが、最近は工法が進歩して実現できるようになってきています。屋上庭園に興味が湧いてきたら、まずは屋上庭園付きの分譲住宅を扱う会社について詳しく調べてみましょう。屋上庭園のメリット、デメリットをしっかり抑えて、永く安らぎのある空間を作りたいものです。