分譲住宅の購入を検討するのがおすすめな人の特徴とは?
分譲住宅か、注文住宅か。マイホームを買おうとする人にとって、必ず一度は悩む問題でしょう。マイホームは人生で一番大きな買い物で、絶対に後悔したくないですよね。今回は、そんなあなたに向けて分譲住宅をおすすめできる人の特徴を解説していきます。これを読めば、あなたが分譲住宅に向いている人か分かるようになるはずです。
分譲住宅を購入するメリット
まずはメリットについてです。ここでは主なメリットとして4つご紹介します。
注文住宅に比べて建物価格を抑えられる
建物価格の安さは、分譲住宅の最大のメリットと言ってもよいでしょう。分譲地の建築では、同時期に同様の構造、外観の物件をまとめて建築します。当然、大量に仕入れるため、資材も割安となりますし、人件費も抑えられるため、建築費の大幅ダウンにつながります。それは、建物価格にそのまま反映されて、分譲地の規模が大きいほど低価格で、自宅購入が可能になるのです。
住むイメージが湧きやすい
分譲住宅では建物を見学してから購入を決められます。部屋の中を見ながら、どこに家具を置こうかなど、実際に生活している自分がイメージできるでしょう。一方の注文住宅では、いくら図面上では理想の間取りだったとしても、完成後だと想像よりもスペースが狭いなど、イメージとの違いが生まれやすいものです。しかし、イメージと違っていても簡単に直せるものではないですし、すぐに新しい家に引っ越すわけにもいきませんよね。その点、分譲住宅では、住む前に細かい部分の長さまで把握できるため、購入後の後悔が少ないのがメリットです。
すぐに住み始められる
分譲住宅は注文住宅とは違い、完成を待つ必要がありません。物件を決めて購入手続きをすれば、すぐに引越しが可能で、早ければ1か月ほどで入居まで済ませられます。そのため、引越しまでの予定が立てやすく、急な転勤や、子どもの入学と同時に引越したい場合など、スピードが求められる場面では、分譲住宅が選ばれます。
利便性が高い土地の可能性がある
大規模分譲地の場合、建設が地域の再開発計画の一部となっているケースがあります。その場合、周辺に複合商業施設や病院など、最新のインフラが整備される可能性が高いです。首都圏では、そのような大規模分譲地は、多くの場合で駅から離れており、交通の便という点では決してよくはないと思われます。しかし、それを補って余りある環境が整備されており、注文住宅にはないメリットと言ってよいでしょう。
分譲住宅を購入するデメリット
メリットを詳しく見たところで、今度はデメリットについてもご紹介します。分譲住宅にするデメリットは次の2点でしょう。
外観や内装が選べない
デメリットの一つ目は、外観や内装についてです。皆さんもご存じの通り、分譲住宅は隣や周辺の家と似た外観である場合が多いです。また、間取りも基本的には同じような作りになっています。
一方で、注文住宅はその名前のとおり、外壁やドアの種類に至るまで細かく注文できるため、完成した家は世界に一つしかない一点モノになります。分譲住宅にはそうした自由度がないため、外観以外の要素、たとえば値段や利便性なども含め、トータルで納得できるかどうかが決め手になります。
オプションが限られてしまっている
外観や内装以外にも、設備の面で制限を受ける場合があります。例えば、車を雨や風から守ってくれるカーポートですが、駐車場の形状や足元のコンクリートの状況によっては、追加で設置できない可能性があります。また、設備によっては設置できたとしても、費用が割高になってしまうものもあります。
その例としては、床暖房です。床暖房は床をはがして設置するため、新築物件では費用も高くつきますし、何より新居を傷つけてしまいかねません。このように分譲住宅では、設備に関しても制約を受ける可能性があります。
分譲住宅の購入がおすすめな人の特徴
以上のメリット・デメリットを踏まえると、分譲住宅がおすすめできる人とは、どんな人でしょうか。その特徴をまとめると、以下のようになります。
デザインはオリジナルでなくてもいい
まず挙げられる特徴は、隣の家とデザインがほとんど同じでも、気にならないという人でしょう。自分の家を持つのは夢だけど、外観や内装にそこまで強いこだわりがなければ、分譲住宅が向いていると思われます。また、注文住宅は窓の形からドアノブの種類まで細部をすべて決めなくてはならず、かなりのエネルギーを必要とします。そうしたことにエネルギーを使いたくないという人も、分譲住宅が向いているでしょう。
なるべく費用を抑えたい
すでに解説したように、分譲住宅の最大のメリットは何といっても、価格を安く抑えられる点でしょう。あなたの家を買う際に、価格を最優先にしているのであれば、最初に検討すべきなのは分譲住宅になるはずです。
すぐに家を決めたい
次におすすめなのは、できるだけ早く新居に住みたいと考えている人です。分譲住宅は早ければ1か月も立たずに入居が可能なので、何らかの事情で今すぐに引越しをしたいという人には最適解になり得るでしょう。
家をしっかり見て決めたい
今度は逆に、時間をかけてしっかりと決めたい人です。マイホームは夢だけど、具体的にどんな家に住みたいか、明確なイメージはまだないという人は多いはず。そして、理想の家はたくさんの家を見て、イメージを作りたいと思っている人もいるでしょう。そんな人も分譲住宅が向いています。同じ分譲地の物件を見比べることで、自分の好きな点やこだわりポイントを見つけていきましょう。
今回の記事では、分譲住宅がおすすめできる人について詳しく解説してきました。分譲住宅は注文住宅に比べれば、価格も安く手の届きやすい物件が多いです。しかし、だからといって品質が劣っているわけではなく、新築ならば少し前の注文住宅よりも、設備は新しいものばかりです。家選びで大切なことは、自分の優先順位をしっかりと決めたうえで、どれだけ納得感のある物件と出会えるかです。もし、あなたが重視するポイントが本記事で挙げた特徴に当てはまっているのなら、まずは分譲住宅の見学から、理想のマイホーム探しをスタートしてみてはどうでしょう。